子ども学科
Department of Early Childhood Studies
カリキュラム・資格
授業内容の紹介
- 幼児教育方法論
- 幼児教育の「ねらい」を達成するために求められる保育内容の指導法理解を目標に、幼児期の発達特性を踏まえた教育の方法や技術について学びます。情報機器及び視聴覚教材の活用法も含めて実践的に学び合います。
- 保育内容(言葉)の指導法
- 幼児の言葉の発達に関する現状や課題を踏まえた上で、保育内容の領域「言葉」のねらい及び内容について理解を深め、具体的な指導場面を想定して保育を構想する方法を身につけます。授業の成果は親子の前で発表します。
- 乳幼児保育Ⅰ
- 3歳未満児の発達特徴について理論的に学び、乳児モデルを使って保育実践に必要な基礎技術を習得します。子どもの発達段階や興味に応じた遊びの演習や手作りおもちゃの製作を通して保育実践力を養うことを目指します。
- 子ども家庭支援論
- 子どもの育ちの基盤である家庭の意義と役割を押さえ、家庭教育を支援する保育者が備えるべき支援の価値観と方法を学びます。地域子育て支援事業の実際について、実践者や親子に授業に参加して頂き事例的に理解します。
- 子どもの障害と支援
- 障害のある子どもの保育を支える理念や歴史的変遷、支援の視点・方法について学びます。障害の疑似体験やロールプレイを通して、子どもの発達や障害の特性に応じた支援の方法について具体的に考える力を養います。
- 音楽Ⅰ
- ピアノ演奏技術の習得を通して、保育者に必要な音楽的感覚および表現力を培います。学生の進度に合わせた個人レッスンにより、初心者も着実に力をつけることができます。
- 図画工作Ⅰ
- 子どものための造形活動における基本的な援助力を養うことを目的としています。保育者として必要な造形の教養を深めるとともに、様々な材料・用具の取り扱いの方法等、造形の基礎技能の習得を図ります。
- 総合表現
- 今までに学習した身体・美術・音楽・言葉の表現を「総合」し、 乳幼児が楽しめる表現作品を小グループで制作します。授業成果は、「子どものためのアートパフォーマンス」として、地域の親子に公開します。
- 子ども臨床基礎演習Ⅰ
- 子どもの育ちをめぐる課題と保育・教育実践の場と実際を把握し、保育者としての基本的視野と姿勢を形成します。幼稚園、保育所、地域子育て支援拠点の参観を通して、子ども理解の方法を具体的に学びます。
カリキュラム
- 全学の共通教育科目
- 専門科目
1年次
- 大学で学ぶ
- フレッシュマンセミナー
- キャリアデザインA・B
- 人文・社会科学要論
- 自然科学要論
- 健康科学要論
- 心理学
- 日本国憲法
- 統計学A
- コンピュータ演習Ⅰ・Ⅱ
- 健康スポーツA・B
- 健康心理学
- スポーツ科学
- 未来社会論(自然科学)
- English Language Program1~4
- 社会連携要論
- 地域創生演習
- 海外研修(保健福祉学)
- 教育基礎論
- 教育心理学
- 幼児と人間関係
- 幼児と言葉
- 保育内容総論
- 保育内容(人間関係)の指導法
- 保健福祉学
- 保育原理
- 社会福祉の原理と政策Ⅰ
- 音楽Ⅰ・Ⅱ
- 子ども臨床基礎演習Ⅰ・Ⅱ
- 子育て支援プロジェクト研究A
- 入門ゼミナール
2年次
- 地域創生実践論
- English Language Program5~8
- 教師論
- 教育と社会
- 特別支援教育の理解
- 幼児理解の理論と方法
- 保育・教育相談
- 幼児と健康
- 幼児と表現A・B・C
- 保育内容(健康)の指導法
- 保育内容(言葉)の指導法
- 保育内容(音楽表現)の指導法
- 保育内容(造形表現)の指導法
- 保育内容(身体表現)の指導法
- 児童・家庭福祉Ⅰ・Ⅱ
- 社会的養護Ⅰ・Ⅱ
- 子ども家庭支援の心理学
- 子どもの保健
- 身体機能と障害
- 知的発達と障害
- 地域福祉と包括的支援体制Ⅰ・Ⅱ
- 音楽Ⅲ
- 保育実習ⅠA
- 保育実習指導ⅠA
- 子育て支援プロジェクト研究B
- 多文化保育
- 基礎ゼミナール
3年次
- カリキュラム論
- 幼児と環境
- 保育内容(環境)の指導法
- 保育内容総合演習
- 社会福祉の原理と政策Ⅱ
- 子どもの食と栄養Ⅰ・Ⅱ
- 乳幼児保育Ⅰ・Ⅱ
- 子どもの健康と安全
- 子ども家庭支援論
- 子どもの障害と支援
- 子ども学概論
- 臨床心理学
- 音楽Ⅳ
- 図画工作Ⅰ・Ⅱ
- 体育Ⅰ・Ⅱ
- 教育実習
- 教育実習指導
- 保育実習ⅠB
- 保育実習指導ⅠB
- 地域保健福祉演習
- 専門ゼミナール
4年次
- 幼児教育方法論
- 保育・教育実践演習
- 子ども家庭支援演習
- 総合表現
- 表現活動研究
- 保育実習Ⅱ
- 保育実習指導Ⅱ
- 保育実習Ⅲ
- 保育実習指導Ⅲ
- 研究ゼミナール
資格取得について
子ども学科では、以下の資格が取得可能です。
- 幼稚園教諭一種免許状
- 保育士資格
上記の他に、以下の任用資格が取得できます。
- 社会福祉主事
- 児童福祉司(子ども学科では、単位取得の他に1年以上の実務経験が必要)
- 児童指導員
- 家庭相談員
実習の概要
保育実習ⅠA | |
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実習の概要 | 本人または家庭環境上の理由から、保護や専門的支援を必要とする子どもが入所する施設での、子どもの理解と支援、施設の機能および保育士の役割や倫理について体験を通じ理解する。 |
場所(主な実習先) |
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保育実習ⅠB | |
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実習の概要 | 保育所における保育活動の展開や保育環境を学び、子どもの理解と援助を行う。また、指導案の作成と実践を体験する。保育士の役割や倫理について体験を通じ理解する。 |
場所(主な実習先) |
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保育実習Ⅱ | |
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実習の概要 | 既習教科や保育実習ⅠBの経験を踏まえ、子どもの保育および保護者支援について総合的に学ぶ。 |
場所(主な実習先) |
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保育実習Ⅲ | |
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実習の概要 | 既習教科や保育実習ⅠAの経験を踏まえ、子どものニーズの把握と支援、保護者および家庭支援のための知識、技術、判断力を総合的に学ぶ。 |
場所(主な実習先) |
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教育実習 | |
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実習の概要 | 幼稚園において、幼児教育について既習した理論と技能を実践と結びつけて理解し、教育的実践力に関わる能力を養う。 |
場所(主な実習先) |
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※実習時期については変更されることがあります。※保育実習ⅡとⅢはどちらかの選択必修です。
ディプロマ・ポリシー
- 【子ども学科の人材育成】
- 子ども学科は、子どもの育ちと支援にかかわる理論を理解し、子どもの学びと育ちを支えることができる実践力を身に付けるとともに、子ども学を子どもの育成環境整備や保健・医療・福祉・教育分野との連携・協働へと応用し、岡山県から広く地域社会及び国際社会に貢献できる人材の育成を目指しています。
- 【学位授与の方針】
- 卒業要件を満たすことにより、次の能力や態度・意欲を身に付けた者に学位を授与します。
- 【人間・社会・自然の理解】
- 人文科学、社会科学、自然科学、健康科学の知識を通して、人間・社会・自然の関係性を理解する力を身に付けている。
- 【倫理観】
- 幼児教育・保育に携わる専門職業人として必要な倫理観と豊かな人間性を身に付けている。
- 【専門的知識・技能1】
- 幼児教育学・保育学の専門職として、幅広く社会に貢献するために必要な基礎的知識と技能を身に付けている。
- 【専門的知識・技能2】
- 幼児教育・保育について、科学的・論理的な視点による事象の理解、及び課題解決のための応用的な専門知識と技能を身に付けている。
- 【論理的思考力・判断力・実践力】
- 子どもの豊かな育成環境を考え創造し表現する能力、及び幼児教育・保育の知識・技能を活用して実践的な援助や判断ができる能力を身に付けている。
- 【課題発見・解決力】【主体性】
- 幼児教育学・保育学、ならびにその関連分野における課題を発見し、主体的に解決できる能力を身に付けている。
- 【コミュニケーション力】
- 地域の様々な人との交流から学び、課題に対して主体的に介入できるコミュニケーションの技術を身に付けている。
- 【多様な人々と協働する力】
- 保健、医療、福祉、教育関連分野で貢献するための課題解決に必要な自己管理力及びマネジメント力や、自他の役割を理解し、多様な人々と協調・協働して課題を解決する力を身に付けている。
カリキュラム・ポリシー
- 【基本方針】
- 子ども学科では、学位授与の方針に掲げる人材を育成するため、4年間で系統的に習得する幼児教育学・保育学に関する広範囲な分野の専門的知識を基礎として、地域と協働しながら子どもの育ちと学びを支える専門職としての活動ができるよう、体系的な教育課程を以下のように編成しています。
- 【共通教育科目】
- 共通教育科目では、幼稚園教諭・保育教諭・保育士に求められる知的実践的自律性を培うため、教養教育の導入、理論、実践を網羅する次の科目群を編成しています。
- 【修学基礎力】
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- 高校の学びから大学での学びへの転換と準備のための初年次教育ならびに子ども学の専門性への学びを促す修学基礎科目群
- 【人間・社会・自然の理解】
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- 人間や社会及び文化について考えるため、普遍的な理論や知識を修得し、人間理解を深めるとともに、社会の仕組みや歴史を修得し、そのあり方を問う論理的思考力や課題発見力を養う人文・社会科学科目群
- 自然現象やそれに関わる発見から普遍的な真理を探究することを通じ、論理的思考力や課題発見力などを身に付ける自然科学科目群
- 心身の健康に関する理論や知識を修得し、生活する上で適切な判断を導く思考力を養うとともに、生涯にわたり健全な社会生活を送るための技能を修得する健康科学科目群
- 以上の学問分野において、主体的に課題を設定し、調査、考察、発表、討 論を経て最終的な解決に取り組む複合 PBL 科目群
- 【コミュニケーション力】
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- グローバル化する国内外の地域で活躍するために必要な語学力を育成する 語学国際科目群、相互対話によって主体的に問題に取り組み自らの見解を他 者に合理的に発信できる複合 PBL 科目群
- 【多様な人々と協働する力】
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- 豊かな人間性を持って地域で活躍するために必要な課題発見力と多様な人々との協働性を養成する社会連携科目群
- 【学部教育科目】
- 学部教育科目では、幼児教育・保育の専門家として社会に貢献するために必要な理論と技術、実践力等を涵養する次の科目群を編成しています。
専門分野は、コア1(教育の基礎・領域と指導法)、コア2(保育と福祉)、スキルアップ(基礎技能)、フィールドチャレンジ(実習・地域連携・国際)、研究の5つのカテゴリーで構成されています。 - 【専門的知識・技能1】
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- 幼児教育学・保育学の専門職として、幅広く社会に貢献するために必要な 基礎的知識と技能を身に付ける「教育基礎論」「保育原理」などの科目群
- 【専門的知識・技能2】
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- 幼児教育・保育について、科学的・論理的な視点による事象の理解、及び課題解決のための応用的な専門知識と技能を身に付ける「幼児と健康」「保育内容総論」などの科目群
- 【論理的思考力・判断力・実践力】
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- 子どもの豊かな育成環境を考え、創造し表現するために、幼児教育学・保 育学の専門職として論理的思考力、判断力、実践力を身に付ける「カリキュ ラム論」「子ども学概論」「保育内容総合演習」および「総合表現」などの科目群
- 【倫理観】
-
- 幼児教育・保育に携わる高度専門職業人として必要な倫理観と豊かな人間性とともに、応用的学習経験と実践知を身に付ける「保育・教職実践演習」「教育実習」などの科目群
- 【課題発見・解決力】【主体性】
-
- 系統的に修得した幼児教育学・保育学に関する広範囲な分野の専門的知識を基礎として、発見した課題を解決に導くための深い知識の獲得や、幼稚園教諭・保育教諭・保育士の倫理を遵守した計画を主体的に立案し遂行する能力を養う「表現活動研究」「研究ゼミナール」などの科目群